| Australia-Japan Big Band Battle 2005 |
James Morrisonのone-man battle |
2005年のBig WingはBig Eventでスタートした。1月中旬にオーストラリア大使館からe-mailが届いた。BWのホームページを見て豪州との友好関係に着目されたからだ。川崎市と姉妹都市であるウーロンゴン市のWollongong Conservatorium of Music (音楽院)の優秀な学生で構成されたJazz OrchestraがTpのJames Morrisonをゲストプレーヤーとして来日し、愛知万博と川崎市内でのコンサートが計画されている。そこで東京でも演奏させてあげたいという学長の要請を受けて大使館が協力を求めてきてくれた。J.Morrisonは1999年のManly Jazz Fes.の前夜祭に自己のBig Bandで素晴らしいShowを見せてくれ、偉大なArtistであることにBW全員がインパクトを受けた。そして学生ビッグバンドが来るということなので、いつもBWが大勢でManly市に行くと移動用の貸切りバスやパーティなどで労力を惜しまず大歓迎して頂いてきたことに対する恩返しができるチャンスがやってきた。 |
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彼等が東京に滞在できるのは唯一、4月16日土曜日だけ。都内のコンサート会場の大半は1年前から予約が埋まっている。学校、オープンスペース、ライブハウスも視野に入れて、関係各方面の協力を仰いだ中で、母校中央大Swing Crystal Orch.の先輩で浅草ジャズコンテストや上野Jazz Innの企画運営を手掛ける萩原氏の協力と、現役バンドの監督でOB会の重松氏の機転から世田谷区の砧区民会館を予約出来た。次なる課題は定員414席のホールを満席にし、彼等に気持良く演奏してもらうことだ。短期間の準備で赤字を出さずに観客動員するには、Joint Concert形式でベストということで、萩原氏の主宰するBlue Herd "N" GroupとBWが彼等とステージを分かち、各バンドがJ.Morrisonと共演するシナリオは必然から生まれたアイデアだった。BHとBWのプロジェクトで資金集め、広報、舞台、PA、録音・録画、機材、総合司会、印刷物、歓迎パーティ会場、ランチ、移動用バス手配など準備を2月初旬に開始した。具体化した計画を豪大使館に伝えて大使館後援の名目やウェブ上での広報など、可能な限りの協力をお願いした。JamesはYamaha PlayerということもありYamahaの協力も依頼した。 学長のMr.Graham Draytonからのe-mailは40通を超えた。これは世田谷でのコンサートに加え、来日から帰国までの間、愛知万博や観光も含めバス貸切の手配、川崎市内での演奏に使う楽器レンタルと司会者までお手伝いすることになったためだ。 Band leaderのEric Dunanとも15通余りのやり取りで当日を迎えた。Ericとのメールで彼は1990年にSanFranciscoのChabot College の学生バンドで来日し、七夕コンサートではBWと同じステージに出ていたことが分かった。 |
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コンサートは3部構成とし、第1部はBlue Herd "N" Groupと総合司会をお願いしたWilliam Silk氏のVocal、そしてJamesとの1曲はThad/Mel BandのMean What You Sayがセレクトされ、Tpバトルが繰り広げられた。 第2部のBWにはWollongong音楽院の職員でもある女性VocalのNina Morrisonが参加してFor Once In My Lifeを唄った。 第3部は80分間余の殆どにJamesが参加して全ての演奏で彼の持ち味を完璧に見せてくれた。プログラムのうち4-5曲はJamesのオリジナルや編曲で他はMatt CatingubやDave EshelmanといったUSAのArrangerの売り譜を使っていた。演奏メンバーはリーダーとボーカルを入れて22人、曲により交代やダブルBari-Saxの編成での演奏。1st TpはWollongong シンフォニーorch.の主席Tpでもある卒業生、ギターは16歳だが素晴らしいアドリブを聞かせた。2ndTpにもプロ目前といえるモダンなアドリブ奏者がいた。Drumsもハイレベルな技術を持っていた。さすが音楽院だけあって個々の演奏技術は高くサウンドは美しい。曲によっては3連符のリズムがキープできなかったりタッチのばらつきもあったが、演奏に精一杯のエネルギーを注ぎ込む姿勢に学ぶべきことは多かった。 驚いたことが一つ、全曲を通して誰1人として演奏中に足でリズムをとっていないことだ。そのような訓練をしたのかを今後確認してみたい。日本ではプロを含め管楽器奏者の足でのリズム打ちは見ていると必ず途中でずれて来る。特にセンターマイクでアドリブをしている途中から勝手な動きに変る。視覚的には感心しない。 |
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上からEric Dunan, Nina Morrison, JM |
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Tp回転中、右手はバルブを操作している |
そしてJamesの演奏はMaynard Fergusonのhi-noteと、その上を行くリリカルなフレージング、Swing、Bop、Modernとスタイルの幅広さにppからffまで美しくコントロールされたスムースな動き、というような演奏技術に加え、ユーモアを交えたエンターテイナーとしての演出はTpで、Tbで、そしてTp x Tbでの1人バトルはClark Terryを超えるものかも。更にhi-noteでbluesのsoloをしながら音が途切れずにTpを1回転。 プログラム最後のBlues and the Absecssed Toothは難度の高いsax soliとハードなTuttiのある大曲だが良くこなしていてJamesのpowerと相まって館客全員によるstanding ovationとなった。そしてアンコールにJamesのオリジナルでSydney By Night。これまた終わるとstanding ovationとなった。これほどまでに聴衆と一体化して盛り上がるコンサートを企画して演奏に加われたことに感激した。 |
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Standing ovation |
豪首相が万博に向け来日のためピークの多忙状態だった豪大使館の方々もコンサートを満喫し、期待に応えられたことが感じ取れた。 コンサート終了後は近くのレストランでThorburnさんらも加わってのWelcome Party。ホールの予約に行った2月、成城学園の町中を探し歩いて宴会場を探したが、一室に80人を収容できるような飲食店が見つからず、疲れて入ったLittle Marmaidのレストランに相談、パンの売場を早めに閉店して貸切りにして頂いた。更にホールの楽屋のスペースではLサイズの学生達が昼食とる場所がないため、この店は昼も学生達に貸切で食事を用意してくれた。ビール、ワインと美味しい料理、Jamesとの写真撮影やサイン会、そしてパート別に分かれた記念撮影で一大イベントは終了、礼儀正しくgentleな学生達は東京の一日に満足してバスに乗込んで帰途へ。 次から次へと出て来る課題にBHとBWのメンバーの知恵と周囲の協力、当日のスタッフのナイスワークがうまく噛み合った。司会者初体験のWilliam、PAの竹村、吉田、照明の金子、舞台監督の山本、ビデオの新川、録音の片岡(敬称略)、皆さんに感謝。資金面でも各方面からの協力でホストの2バンドに負担を残さず約90万円の収支で絞めることが出来た。
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学長は私が日本でのLife-lineだったと。 |
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