| 1996年7月7日に川崎市民プラザで開催されたBig Band Symposium /七夕コンサートは第15回を記念して、ゲストにClayton-Hamilton Jazz Orchestra(CHJO)を迎え充実したイベントとなった。 午前10時からCHJOのメンバーによる各パート別のクリニックに始まり、午後からはJohn Clayton とJABA (Japan Amateur Bigband Assosiation)委員会メンバーとの座談会、日本全国からの アマチュア15バンドの演奏に続いて、午後7時から CHJOが1時間の演奏を行ない、現在最高峰の Big Bandであることが証明された。 ここでJohn Claytonとの座談会の内容から紹介。 ★コンサートの時のPAについて John ClaytonのPAの考え方はやはりCount BasieのMemberだった時に学んだ ものでした。基本的にSOLO以外にはPAを使いたくないということです。でもConcert HallのPAの担当の人も Prideをもって仕事に臨んでいるので、摩擦が起きないように話し合って生音とPA音のBalanceを
        調整するとのこと。
 Band(管楽器)の音量とRhythm section音量のBalanceは10/8位にしてRhythmの方が大きく ならないようにして、客席からは生音とSpeakerからの音が両方とも溶け合って聞こえるよう
        に気を付けるとのことです。
 また、Bassの音量はBrassのffの時には聞こえなくなっても良い位にしているので、Brassの Memberから大きくして欲しいと言われることがあるそうですが、そうするとppの時にBass だけが浮き上がってしまうので、Bass Amp.のVolumeを回すふりをしてごまかすこともあるそうです。ご参考になりましたか?
 BIG WING も生音を基本にして、5〜600人のHallでは同じ様なことを心がけていますが、一人ひとりのPowerに歴然とした差があるのが課題です。 ★USAのAmateur Bandについて USAにも社会人(Full time jobを持つ人達)のBig Bandは沢山ある。ただし、Amateur Bandとは呼ばずにKicks Bandと呼ぶ(Kicks=楽しむ、気持ち良くする)。
 つまり、彼等は音楽を楽しむために集まるだけで、日本の我々のようにハードな練習やクリニック を受けたりはしない。
 彼等は音楽や楽器演奏の基本を学生時代に十分習得しているからであって、 ここが日本との決定的な違いと受け取れた。
 IAJE(ジャズ教育者の組織)の活動が充実しており、ジャズ演奏を正課に取入れる学校が増えているということも、アメリカが生んだジャズという文化を大切にしている事を示している。
 また、アマチュアという言葉には「いい加減」という表現が含まれているので使いたくないとも 言っていた。
 JABAの名称も変えたくなってきた。
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