|  1997年6月8日にセシオン杉並で開催。 今年も大盛況で,578席のホールに来場者637名と出演者総数約100人,立ち見になってしまったお客様,ご苦労さまでした。
 今年のゲストはTpの原朋直氏とDrの大坂昌彦氏。久し振りに編成した連盟All Stars Big Bandをバックに素晴しいPlayを聞かせてくれた。
 彼等をfeatureした曲目は,まず大坂さんを迎えてI Get A Kick Out Of you。
 この曲はDr.とバンドが絡み合いながらテーマを提示するCount Basie のCuteに似た構成の曲。
 次に原さんと大坂さんのsoloを入れたJust Friends,原さんをfeatureしたBalladでWhat's New, VSOPでお馴染みMaiden
        Voyageと続き,アンコールでCharles Mingusの3拍子の Better Git Hit In Your Soulと全5曲。彼等の個性を色々な面から引出せた。
 当日の朝,秋田から駆けつけて初めて音合せをしただけでExcitingなplayをしてくれた。
 All Stars Bandは4回のRehearsalで何とかまとまり,さすが各BandのTop playerの集まり。 でもあと2回出来ればもっと安心して出来たかなというのが本音。
 我々アマチュアは自分の腕前はさておき,評論家になったりする。Improvisationに関しては,はっきり言って日本のプロのJazz Playerは世界レベルでは相当 見劣りするのが現実。
 日本固有,古来の音楽文化がJazzとはかけ離れていることと,音楽教育がそれを克服する方向には 向かっていなかったことが影響しているのだと思う。
 USAの学生バンドのAdlibの方が遥かに楽しめると思うこともしばしばあった。
 勿論世界に自慢できるベテランも沢山いて,やっと野茂の様な人が出てきた野球よりはずっとまし かもしれない。秋吉敏子さんは何十年も前に大リーガーの度肝を抜いた。
 それでも平均すると下手でも人気だけあるプロが沢山いたりして日本のジャズ界は変な文化に支配 されているところがあるのだろうか。
 でも彼等のような素晴しい若手が出てきた数年前に,レコード会社が「ジャズ維新」という言葉を生み出したことは単なるキャッチフレーズ作りの結果ではなく,ジャズを愛する業界人が本当にそう思ったのだろうと今回のSwing
        Is here!をやって見て分かった。まあ,人のことはさておき練習しなくちゃ!!
 それから,連盟の各バンドの皆様,ここ数年充実したEventとして定着した反面,個々のバンドの演奏内容を振り返ると進歩が止まっているような気もします。実力以上の難曲にTryすることも楽しいけど,聞く方には辛い部分もあります。一発勝負のコンテストをしている分けではないので,バンドの実力を100%に近いレベルで発揮できる選曲を構成の軸にして,結果として良い演奏だったと言える曲数を増やすことがメンバーの満足感と成長, お客様の満足感に繋がると思うのですが・・・ |